治療方法の種類

笑顔

周りからの支えが必要

発達障害は脳機能による生まれつきの障害です。発達障害がある人は周囲から自分勝手だ、変わっている、協調性がないなどと誤解されてしまい、敬遠されてしまうことも少なくありませんが、実際は誤解されてしまってそのような認識になっていることが少なくありません。発達障害の方の中にも筋道があり、そのとおりに沿って現れた行動だけを切り取られてしまい、突然怒りだしたり、急に泣き出したりする人などと言われてしまうことがあります。見た目では違いがわからないため、周囲からの理解が難しい病気の1つと言えます。しかし、この病気を直すためには、発達障害の方を取り囲む周囲からの理解が不可欠です。障害の程度や年齢によって多様な症状がある発達障害には、一人で抱え込まず、周りから援助をしてもらいながら改善していくことが1番の近道であると言えます。

症状別の対処法

自閉症スペクトラム障害の場合、早期発見がコミュニケーション能力の発達を促し、適応力を伸ばすことに繋がっていくと考えられています。また、専門医による療育によって集団活動に参加する意欲が高まる傾向があります。その障害の場合は、言葉によるコミュニケーションに頼り過ぎると、本人が不安になったりパニックになったりすることがあるので、視覚的な会話方法を増やしていくと、より気持ちが安定して、落ち着いて意思の疎通ができるようになると期待できます。自閉症スペクトラム障害を直接治すための薬は存在していませんが、医師との相談によって、薬物療法も検討していくことはあります。その場合、必要であれば第三者機関の判断を仰ぐことも可能です。ADHDと呼ばれている発達障害では、注意欠如・多動性障害があります。これは、集中を妨げる刺激を排するというような生活環境の調節や配慮、そして、幼児期の場合は脳を刺激するアトモキセチンや塩酸メチルフェニデートなどという治療薬による薬物療法および行動変容によって改善を目指します。LDと呼ばれる学習障害は、もっとも見分けがつきにくく、分かりにくい症状であるといえます。学習障害の児童には教育的な支援が必要です。親が理解するだけでなく、教育機関も、学習障害を持つ児童の個性を伸ばして、苦手なところを補う教育が必要とされています。

大切なこと

幼児期から思春期にかけての環境の変化に大きく左右される障害ではありますが、身近にいる家族や友人等が本人の特性を本当に理解しているのかが、この症状を改善させていくかどうかに深く関わってきます。理解の有無によって、本人が抱く安心感は全く違いますし、理解者から本人の特性を学校の先生や職場の上司などに正しく伝えることができます。それによって、本人がより暮らして行きやすい環境が整うことに繋がっていくのです。発達障害は、生まれつきの特性であり、治療して治癒していく病気とは異なります。そのため病院に通えば絶対に治るというものではありませんが、改善に向けて歩んでいくことは可能です。発達障害を本人の特質の1つとして受け入れ、理解とサポートによって大きく力を発揮するものなので、本人だけでなく、支えてあげる周囲からの理解も大きな力となるのです。逆に適切な処置を受けられず、誤解されたまま、レッテルとして発達障害を捉えてしまっている人は、世の中に多くいます。しかし、発達障害は先天的なものでも、これからの支援の方法によって、それが本人にとってのハンディキャップとなるか、どうかが決まります。新しい個性として発達障害を本人が受け入れられるように、まずは周りが理解してあげることがもっとも大切であるといえます。

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